介護士は高齢者の健康維持のためにもフットケアをしてあげましょう。
足は歩くための器官であると同時に、第二の心臓と言われるほど大きな役割を担っています。
足が冷えてくると全身に冷えが及ぶため、冷え性を解消するには足を温めることがポイントです。
高齢になると血行の巡りが悪くなりやすく、それが冷えにつながるリスクが高いです。
高齢者に適したフットケアには足浴があり、足を温めることで全身をまんべんなく温活できます。
足浴の温度が高すぎると心臓に負担をかけるので、ぬるめに設定するのがコツです。
特に糖尿病の人は温度を感じにくくなっているので、湯温には注意しましょう。
温浴する時間は全身がうっすらと汗をかく程度で問題ありません。
フットケアには優れたリラックス作用があり、日ごろのストレスを軽減できます。
運動は効率よいリフレッシュ法ですが、高齢になるにつれて身体を思うように動かせなくなってきます。
足腰といった関節の可動範囲が狭くなることもあり、行動範囲は次第に狭まってくるでしょう。
それも高齢者のストレスの一因になっているため、活動的に生活できるように介護士がサポートしてあげてください。
疲労は足の裏に集中する性質があるので、足裏をもみほぐせば全身が軽くなります。
重力の関係もあって足は特に負担がかかりやすく、血行不良を招きやすいです。
介護士が定期的にフットケアをしてあげることで、高齢者の心身の負担を軽減できるのです。
また、高齢者向けのフットケアに関しては、『高齢者にこそ適切なフットケアを』を読んでおくと安心して行うことができるでしょう。